「巨乳」の誕生

まずこの巨乳という言葉、古来いにしえの昔から存在していた言葉なのだろうか?
太古から男性を魅了するものであったのかということを調べてみた。
その結果、古代~中世にかけては、巨乳なる言葉自体なかったことがわかった。
どうやら、古来からの人たちは乳房の大きさ如何にはなにも魅力は感じなかったらしい。
というのも、服装の問題が多々あるであろう。
いうまでもなく、巨乳を愛する男性諸氏は、乳房をあらわにした姿のみを愛でているのではない。
胸の谷間の迫力であり、服装自体の膨らみからといった着衣の状態からもその魅力にとりつかれているのである。

しかし、明治時代以前は現在のように露出度が多い洋装ではなく、もっぱら着物。
当然肌が露出する部分がなく、乳房を谷間を強調するような箇所もない。
また、着物は体のラインが平坦になればなるほど美しく見えるので、巨乳の女性は胸にサラシなどを巻いて谷間を抑制していたそうである。
そうなると自然乳房の部分には視線がいかないわけであって、これでは巨乳云々以前の問題である。
ちなみにその当時巨乳に代わる女性の魅力的なポイントはうなじだったそうである。
なるほど、ここは唯一露出されやすいところでもあると納得。

では、洋装が普及してきた明治時代から?とも考えたが、これも正しくはない。
確かに徐々に胸が女性のチャームポイントとして勃興してきた時期ではあるが、まだ現在のようなムーブメントにはなっていなかった。

なんと巨乳という言葉は1980年台後半から出てきたそうなのである。
これはかれこれ30年ほど前のごくごく最近のことである。
では、この言葉、一体誰が作ったかというと諸説あるようで

・1984年の成人映画の邦題に使われたのが最初という説
・芸能評論家である肥留間正明さんが考案した説
・巨乳タレントを多数擁していた芸能プロ「イエローキャブ」社長の野田義明さんが考案した説

などなどいくつかあるが確証がとれるには至らなかった。

しかし、わずか30年ほど前に考案された俗語が徐々に一般レベルに浸透し、今では辞書に普通に載るくらい普及しているのだから、 ただ驚きを感じざるには得ない。

現在では「巨乳」はD~Eカップ以上の乳房に対して適用されるのが一般的な認識であるようだ。
また「巨乳」が普及するに連れ、女性の巨乳率も以前では数%程度であったものが今では30%以上を占め、年々増加傾向であるということから、 巨乳は男性のみならず女性にとっても普遍的な言葉へと進化しているといっても過言ではないと思う。