巨乳にまつわるコンプレックスと、フェティシズムの微妙な関係

巨乳というイメージは、男性諸氏にとっては約半分以上の人が好意的な印象を持っているそうである。

ただ、巨乳が嫌いで微乳、貧乳が好きという男性も一定数いることから、巨乳が絶対的な良いものでないことも一側面としてある。

さらに、巨乳である女性にしてもメリットと思わず、むしろコンプレックスになっていることは意外と多い。

洋服のサイズが合わない、視線が気になる、肩こりがひどいといったこちらからは想像できない悩みが多岐にわたるため、デメリットのほうが多いことがおわかり頂けるであろう。

さらに、巨乳の場合だと発生してしまう特有の症状により、さらなるコンプレックスを抱えてしまう方がいることを知っているであろうか?

人間十人十色というように、瓜二つのものは存在せず、乳房の形やパーツも人それぞれである。

特に巨乳の場合、構成するパーツが人と異なる形になってしまう場合もあり、それがコンプレックスとなってしまう場合が少なからず存在する。

問題は、なっている本人がコンプレックスと思っていても、鑑賞する男性諸氏の一定数にはフェティシズムとして興味の対象になっているという皮肉な関係が存在していることである。

このページでは、巨乳であるがゆえに起こりやすいコンプレックスとなる症状の紹介と、それに興味を抱く層がどれくらいいるのか考察してみたいと思う。

1.陥没乳頭

乳首が乳房の中に埋まった状態のことをいい、「陥没乳首」とも呼ばれる。

つまり乳輪部分に突き出すはずの乳首が逆に中に凹んでいるわけである。

同様に、乳輪の高さとほぼ同じという扁平乳頭というのもあるらしいが、乳首が出ていないのは同じことである。

これは単に乳首がないというわけではなく、中にある乳腺という組織によって乳首が中に引き込まれてしまっているからである。

カップ数がおおきいほど、乳腺が発達しやすい状況にあるから、巨乳であるほどに先天的に陥没している確率が高くなるのだそうだ。(以前の調査だと女性の3~5%程度に発生)

世界の巨乳あれこれで書いたように、日本人の巨乳率が20年前と比べて上がっていることから、陥没乳頭になっている方も増えているのではないかと思う。

陥没乳頭の場合、凹んだ見た目が普通の乳首と明らかに違うことから、他人と比べて感じるコンプレックスは相当のなものだと推察できるし、将来出産して、赤ちゃんに授乳するときに乳首が出ていないため授乳ができなくなるリスクがあることから、疾病のひとつとして手術による治療をすることができるようになっている。

ではこれほどのコンプレックスとリスクを持った陥没乳頭に対して、フェティシズムを持つ諸氏が存在するのかどうか調べてみたところ、驚くことに、商業的に1ジャンルとして存在しているとしてすでに確立されていることがわかった。

例えば、イラスト投稿サイト「pixiv」では、センシティブな内容ながら陥没乳頭というジャンルとして30件以上投稿されているし、一部の映像制作メーカーからは、陥没乳首ばかりの出演者を集めたオムニバス作品が定期的にリリースされていたりしていた。

他のフェチよりもその規模はかなり少ないと想定されるが、それでも他の人とは違うその佇まいにフェチを感じてしまうユーザーが一定数存在することは確認できた。

ただ、陥没乳首になってしまっている方にとっては、やはり治したいものであることにはかわりはなく、ネット上を検索すると、マッサージなどで乳首を引き出す方法や、専用クリームを使って治した体験記を掲載している方がいるなど、巨乳以上に深刻に治したい症状であることが伝わってきた。

2.肥大乳首

陥没乳頭とは反対で、乳首が出ていることは普通なのだが、バストカップと比べて、乳首のサイズが大きかったり、また長かったりする状態のことである。

乳首が大きいか、小さいか、普通なのかというのは、「何センチ以内」という絶対的な基準がないため、個人の主観に委ねられてしまうが、特に巨乳の場合、バストサイズの成長とともに乳首も大きくなることが考えられ、アンバランスな状態だとコンプレックスだと感じてしまうことが多いようである。

また、最初は普通だったが、出産後の授乳によって、乳首が大きくなってしまい、そのまま戻らないという例もあるそうだ。

見た目のコンプレックスだけであり、陥没乳頭のように実害は少ないものの、やはり気になる人には悩みの一つとして捉えられている。

では、この肥大乳首にフェチシズムを感じている輩がいるのか調査してみたところ、「デカ乳首」などというタイトルで静止画画像をまとめているサイトがあったりするが、どちらかといえば物珍しさをアピールする論調となっており、フェチの一つとして捉えられているかといえば陥没乳首よりも少ないイメージであった。

動画についても同様であくまでもタイトルの枕詞のひとつとして「巨大乳首」などという言葉で出演者の特長の一つとして書かれていることがあったが、それだけを集めたというオムニバス作品は非常に少ない状況であり、肥大乳首に関するフェチのニーズは少ないものと考えられる。

3.巨大乳輪

通常乳輪というものは、乳首の周りに直径1~3cm程度の円で囲まれている部分であるが、それ以上に大きな直径になってしまっている状態のでことである。

肥大乳首と同様に、バストサイズや乳首と乳輪とのバランスによって大きい、小さいと判断するものであるが、巨乳であるほど、乳輪の直径が大きいことが多く、やはり見た目としてコンプレックスの一つとして目立ちやすくなるものである。

先ほどの陥没乳頭と同様手術によって縮小することが可能であり、美容外科で、乳輪がある皮膚を乳首のつけ根か、乳輪のふちをラインにドーナツ状に切除し、乳輪全体を縮めてしまう方法がとられているそうである。

安定した結果を残す手術法のひとつとして確立されていることから、見た目だけの問題であるが、コンプレックスの一つとして治したいと考えている方は潜在的に多いと推測される。

では、フェティシズムの側面からはどうであろうか。

検索をしてみると、乳輪の形によって一つの大きなジャンルが形成されており、その中の一つとして巨大乳輪のフェチが一定数いることが調査によってわかった。

具体的には、パーツコレクションと称して巨大乳輪だけを集めた動画が多数存在するし、いわゆる爆乳の出演者では乳輪が大きい方が多いことから、コンプレックスではなく、ひとつのアピールポイントとして機能している場合もある。

また、各種サイトでも、国内、海外問わず巨大乳輪の静止画を集めたサイトが複数存在するし、個人間でも乳輪に関する話題を集めたテキストサイトも存在することから、潜在的なユーザーニーズが比較的高いものであると推測される状況であった。

まとめ

このように、なっている当人は治してしまいたいコンプレックスとなっていても、一部の見る側には逆にフェティシズムの一つのジャンルになっていることがわかった。

立場の違いによってここまで魅惑の対象になってしまうとはなんとも皮肉なものである。

ただ、昨今の意識の変化により、従来は許容されたものがタブーになる事例が増えてきていることから、当事者が痛みと感じているこれらのコンプレックスを鑑賞の対象として扱うことができなくなる可能性を感じてしまうのは私だけであろうか?